長女、GCUに入院

こんにちは。

今回は1734gの低出生体重児で生まれた長女が、出産直後に産院から大きな病院に転院してからのことを書きたいと思います。

目次

GCUに転院

早朝に無事誕生した長女ですが、先生からの説明では、今のところ自発呼吸もしっかりしているし特に大きな問題はなさそうだけど、やはり小さすぎるので小児科のある大きな病院に転院してしっかりと診てもらいましょう。とのこと。

転院先の病院を探してもらっている間、長女は横になっている私の腕に抱かせてもらうことができ、旦那と3人で少しの間過ごすことができました。

動画や写真を撮って、初めての我が子の誕生にとても嬉しく幸せな時間だったことを覚えています。

その後、転院先の病院のスタッフの方が来て、これから赤ちゃんをお預かりします、と少し説明を受けて、長女は車で30分程の距離にある総合病院に搬送されていきました。

私はLDRのお部屋でゆっくりと過ごし、旦那が長女のいる病院まで行ってくれました。

長女が入院したのは、周産期母子医療センターがある総合病院の中のGCUという病棟でした。

NICU(新生児集中治療室)はよく聞く名前ですが、GCUは初めて知りました。

Growing Care Unit の略で、NICUで治療を受けて状態が安定した後に移され哺乳練習などのケアをし、退院に向けた準備をする場所だそうです。回復治療室や継続保育室、発達支援室などいろんな訳語が当てられるようです。

長女は採血やレントゲン、エコー検査などをしてもらい、特に重篤な症状はなかったため、ある程度大きくなるまで様子をみながらGCUに入院することになりました。

重篤な症状がないとはいえ、あまり小さすぎると抵抗力もないので外の世界に出るには最低でも2000gは越えてから退院しましょうとのことでした。

旦那がビデオカメラにたくさんの娘の動画を収めてくれていました。

色んな検査を終えた後の娘。小さめ新生児用のオムツがぶかぶか…

出産した産婦人科のベッドで一人で過ごしていると、お腹はへこんでいるのに赤ちゃんが隣にいないので、本当に出産したのかな?と不思議な感覚でした。

出産後3日目に外出許可が出て、やっと私も赤ちゃんに会いに行くことができました。

外出許可といっても、必ず誰かに付き添ってもらうように、そして長くても3時間ほどで帰ってくるようにと先生に言われました。

外に出て歩いてみてビックリ。出産後3日経っているのにまだフラフラして真っ直ぐに歩けなかったんです。

日本は出産後4~5日間は入院して医師や助産師さんが様子をみてくれるけど、欧米は出産した翌日に退院するなんてすごすぎます。

旦那と実母は仕事だったので、義母に付き添ってもらいタクシーで娘が入院している病院に行きました。

GCUの中は抵抗力の弱い新生児や赤ちゃんが入院しているため、入室できるのは両親のみで、入室する際は手洗いマスク着用が必須で、その日の健康状態を紙に記入してから入るという形でした。

出産直後に会ってからしばらく会っていなかった我が子。

保育器からは出ていて、小さな赤ちゃん用のベッド(コット)で眠っていました。

その姿を見ると自然と涙が溢れて、止まりませんでした。

看護師さんから、前日まで黄疸の治療を受けていたことや、はじめは鼻から胃に通した管からミルクをあげていたけど口から飲めるようになったのでもう少し様子をみて管を外します、という説明を受け、いよいよ抱っこをさせてもらいました。

小さな小さな我が子。抱っこしたらすごく軽くて、足も腕も折れてしまいそうなくらい細くてか弱い赤ちゃんでした。

でもしっかり足も手も動いていて、小さくても一生懸命生きていることに感動しました。

初めての子どもで、さらにこんなに小さくて、わからないことだらけで不安でいっぱいでした。

小さい赤ちゃんは授乳が大変

出産後3日目でしたが、まだ母乳が出ず、少し張り始めたぐらいだったので、その日は授乳の練習はせず、哺乳瓶でミルクをあげさせてもらいました。

翌日は胸が張りすぎて辛くて動けず、助産師さんに絞り方を教えてもらってパンパンに腫れたおっぱいと格闘しながら一日を過ごしました。

絞った母乳は母乳用のフリーザーパックに入れて、病院の冷凍庫に保管させてもらいました。

その翌日、2日ぶりに娘の入院している病院に会いに行きました。

冷凍していた母乳を哺乳瓶であげて、直接おっぱいをあげる練習もしました。

身体も口も小さいので、授乳するのも一苦労でした。

口が小さすぎてなかなか乳首を咥えれません。。

看護師さんに付き添ってもらい、汗だくになりながら必死に授乳の練習をしました。

授乳前と授乳後に赤ちゃんの体重を測って、どれくらい飲めたのかを確認するのですが、その日は全く増えず、お互い授乳初心者で上手くいきませんでした。

その次の日に私は産婦人科を退院しました。家には帰らずそのまま娘の病院に旦那と行き、また授乳の練習です。

小さい赤ちゃんなので少し授乳するだけで疲れて寝てしまいます。

足をコチョコチョくすぐって起こしたりして何度か直接授乳を試みましたが、その日もなかなか上手くはいきませんでした。

もうこればっかりは何度も練習してお互い慣れていくしかないと看護師さんに言われました。

何が大変かって、何度も練習するには次の授乳時間まで2~3時間待たないといけないんです。

授乳が上手くいかなくても、搾乳して冷凍して持ってきた母乳を哺乳瓶で飲ませるので、満腹になってその後しっかり眠るのです。

なので次お腹がすいて起きる2~3時間後まで病院内で時間を潰さなければいけません。

病院内に時間を潰せる場所なんてあまりないし、もう少し早く起きる可能性もあるのでその場を長時間離れられず、娘のベッドの隣でひたすら寝顔を見続けていました。

可愛いんですけどね・・・

2~3時間がめちゃくちゃ長く感じました^^;

ちなみにGCUの病棟内は医療機器などがあるので携帯電話の持ち込みはできませんでした。

なので赤ちゃんを撮影するのはビデオカメラでならOKでした。

そんな感じで毎日3時間ごとに母乳を搾乳して病院に通う日々を送りました。

夜中の搾乳は、赤ちゃんが泣いて起こしてくれないので、目覚ましを3時間後にセットして起きて搾乳しました。

でも眠気に勝てずそのまま寝てしまうこともあり…朝起きたら胸がパンパン( ;∀;)な日もありました。

母子同室 病院に泊まらせてもらいました

少しづつ体重も増えてきた生後2週間の頃、退院する前に私が病院に泊まって夜から朝にかけての授乳の練習や流れを確認してみないかと提案してもらい、GCUの端にある個室に旦那と一緒に泊まらせてもらいました。

この病院では退院する前に母子同室で一晩過ごすことを推奨していました。

母親だけで良かったのですが、旦那の希望で一緒に泊まることになりました。

夕方から翌日の朝まで娘と旦那と3人で個室で過ごしました。

自分たちの食事はコンビニなどで買って持ち込んだと思います。

6年半も前のことなので記憶が曖昧です^^;

そこで初めて娘と長時間一緒に過ごし、旦那はメロメロでした。

そして私は夜中寝ている時に娘が隣で泣いて起きる、というのを初めて経験しました。

どんなに眠くてもおっぱいを欲しがっている娘のために起き上って授乳をしなければいけない…

生後2週間たって初めて母親の大変さを知ったのでした。

私たちが泊まっている間、看護師さんは何度か様子を見にきてくれましたが、基本は私たち夫婦と娘のペースで自由に過ごして下さいというスタンスだったので、ゆっくりと家族3人の時間を過ごさせてもらえました。

旦那がミルクをあげてくれました

この母子同室で夜中の娘の起きる間隔とか、寝ても布団に置くとすぐ起きることとかが分かったので(笑) 退院する前にいい意味で心の準備ができて良かったです。

そして早く家族3人で家で過ごしたいね、と娘の退院の日が楽しみになりました。

スヤスヤ…

次回退院してからとその後の成長について書きたいと思います。

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