こんにちは。
今日は第2子の長男を妊娠する前に起こった流産のことについてお話したいと思います。
流産といっても色んなパターンがあるようですが、私の体験した流産について書きます。
現在妊娠中の方は不安を煽るような表現もあるかと思いますので、知りたい方だけ読んでいただければと思います。
目次
流産とは
流産とは着床して妊娠が成立したものの、妊娠22週未満で胎児が何らかの原因で亡くなってしまうことです。
22週未満は胎児が母体の外で生きていけないそうで、それ以降の週数で胎児が亡くなると死産と呼ばれます。
流産の頻度は
医療機関で確認された妊娠の約15%が流産しているそうです。
4~5人に1人の割合ってけっこう多いですよね。
妊娠した女性の約40%が流産をしているという報告もあるそうで、いつ自分の身に起こってもおかしくないし、周りの女性の中でも経験している人は少なくないと思います。
流産の兆候
さて、私の流産についてお話します。
長女の育児が落ち着いてきて、なんとなく次の子は3歳差くらいで欲しいなと思っていました。
1人目はあっさりと授かったので、2人目もすぐに出来るだろうと思っていましたがなかなか上手くはいきませんでした。
2人目の妊活を始めたものの、約1年は妊娠しませんでした。
毎月生理が来る度にガッカリ…
毎朝基礎体温を測り、自己流での妊活だったので、そろそろ産婦人科でタイミングをしっかり診てもらおうかな?と思い始めた頃に妊娠が分かりました。
嬉しくて嬉しくて旦那と大喜びしました。
私は普段から生理不順なので生理予定日がハッキリわからず、どのタイミングで産婦人科に行こうか迷いましたが、そわそわしてその2日後に産婦人科を受診しました。
するとやっぱり早すぎたらしく、その日は尿検査では妊娠が確認されたけど胎嚢も赤ちゃんもまだ何も見えませんでした。
そして次はその1週間後に受診しました。
その日は無事胎嚢が確認され、小さな小さな赤ちゃんの姿も確認することができました。
でも心拍はまだ確認できませんでした。
また1週間後に受診となり、またモヤモヤする日々を過ごしました。
この時の1週間ってめちゃくちゃ長く感じるんですよね(*_*)
でもちょうど長女が幼稚園に入園したばっかりだったので、なんやかんやで忙しく気を紛らわしながらその1週間を過ごしました。
そしてやっと受診の日が来て、今日は心拍も確認できますように。と祈る気持ちで産婦人科に向かいました。
結果、無事に心拍も確認できました。
でも、安心するどころか不安になる事を聞くことになりました。。
前回より赤ちゃんも大きくなっているし、心拍も確認できたけど胎嚢が小さいのが気になる…とのこと。
胎嚢が小さい=赤ちゃんの周りに余裕がなくて羊水も少なく、あまり良くない。今後も胎嚢が大きくならなければ流産ってことにもなりかねない…と。
内診で心拍確認出来てウキウキだったのに、診察室でその事を告げられとにかく不安になりました。
次の診察は2週間後にまた様子を見ましょうとのことでした。
すでにつわりが始まっていたので、つわりがあるってことは大丈夫だ!と自分に言い聞かせていました。
でも、何度か鮮血の出血が少量ですがあって、本当に不安で長い長い2週間を過ごしました。
妊娠9週目の診察で胎児の死亡が判明
ようやく2週間が過ぎて診察の日。
どうか無事に育っていてくれますように、と祈りながら産婦人科へ。
内診が始まり、すぐに「あ、ダメなんだな…」とわかりました。
先生がしばらく無言だったのです。
無言で子宮の様子を確認していて、私も画面を見るとチカチカ動いているはずの心臓の動きがありません。
ドクドク…と自分の心臓の動きが早くなったのを覚えています。
やっと先生から様子を伝えられました。
前回より赤ちゃんも胎嚢も少し大きくなっているけど、心拍が確認できないですね。。
先生の顔は見えないのですが、なんとなく申し訳なさそうな、すごく気を遣って話してくれている感じが何とも言えず胸を締め付けられる感じでした。
先生とお話する診察室に移動して、先生の顔を見た瞬間涙が溢れて止まりませんでした。
大の大人が人前でこんなに泣くなんて恥ずかしい…と思いながらも抑えることができませんでした。
先生は気を遣いながら説明してくれました。
初期の流産は4~5人に1人の割合で起こり決して珍しいことではないということ。そしてその原因のほとんどが染色体異常によるもので、胎児側に問題があるということ。
今回は残念だったけど、妊娠できたということはまた妊娠できる可能性はあるということ。
胎児がお腹の中で死亡して子宮内に留まっていることを稽留流産ということ。
そして死亡している胎児をずっと子宮に置いておくわけにはいかないので、なるべく早めに手術で取り除かなければいけないとのこと。
その場で手術の日を決めました。
そしてその後、別室で助産師さんに手術の詳細を説明してもらいました。
その時も涙が止まらず、つらいよね、と助産師さんが背中をさすってくれて、落ち着かせてくれました。
こんな時に手術の説明でゴメンね…と気を遣って話してくれました。
手術の前日の夕方以降に子宮口を開ける処置をして、当日は静脈麻酔をして眠っている間に手術をするとのことでした。
手術の同意書やら注意事項などの用紙をもらい、その日は終了となりました。
産婦人科まで迎えに来てくれていた旦那と合流して、一通り話をしてまた号泣してしまいました。
長女はママどうしたの?という感じで驚いていました。
その日はずっと放心状態だったような気がします。
まだ妊娠初期とはいえ、妊娠が判明してから1か月は経っていたので、その間お腹にいてずっと一緒に過ごした赤ちゃんがもう生きていないと思うと本当に悲しくて悲しくて。。
しかも2人目の妊活を始めて1年経ってやっと授かった命だったので、また振り出しかぁ…という気持ちもあって、本当にガッカリでした。
稽留流産から完全流産に~手術の中止
1週間後に手術の予定で、その前日に子宮口を開ける処置をしに行く予定でした。
その子宮口を開ける処置というのが、ラミナリアという棒状のものを子宮頚管に入れて、それが水分を含むと膨らんでいき子宮口を広げていくというものらしいんですが、ネットで調べるとめちゃくちゃ痛いらしく…
その処置も怖いし、静脈麻酔をして意識がなくなるのも怖いし不安でいっぱいになりました。
調べれば調べる程不安を煽られるんですが、この恐怖体験をした人がこんなにたくさんいるんだ!私も頑張ろう!とネット検索しまくっていました。
ですが幸運にも?手術をしなくて良くなったのです。
胎児の死亡を確認した2日後くらいから出血量が多くなってきて、ドロッとした塊状のものも出て来だしたのです。
明らかに様子がおかしいな…
死亡を確認した途端に赤ちゃんが出てくる準備を始めてるな…身体ってすごい。
あわよくば手術せずにこのまま出て来てくれないかな…と思っていた矢先です。
死亡確認から3日後、掃除機をかけている時に膣から明らかに大きな塊が出た感覚がして、急いでトイレで確認すると、卵くらいの大きさのレバーのような塊がナプキンに出ていました。
これは…!!と思いすぐに産婦人科に電話すると、エコーで確認するので今日受診して下さいとのことでした。
その後すぐに産婦人科に行き、診てもらうと、やはり子宮の中にあった胎嚢と赤ちゃんの姿がなくなっていました。
少し付属物などが子宮の入り口に残っていたみたいで、その場で掻き出してもらいました。
それがけっこう痛かったんですよね(*_*)
でも一瞬で終わったので、ラミナリア処置よりはマシだったんじゃないかと思います。
自然と出て来てくれたので、手術は中止でまた1週間後に様子を見ましょうとのことでした。
私の場合は運よく完全流産となりましたが、待っていたら必ず自然と出てくる訳ではないみたいです。
子宮の中に長期間残っていれば感染症の心配もあるので、なるべく早めに取り出した方がいいそうです。
私の赤ちゃんの場合、もしかしたら亡くなってしばらく時間がたっていたのかもしれません。それで少しづつ出血して手術日まで1週間もあったし最終的には自然と出てくるという流れになったと思います。
でも赤ちゃんが亡くなってすぐに診察で死亡確認をして、さらに手術日も翌日とか2日後とかすぐだったとしたら、手術で取り出すことになっていたと思います。
死亡してから何週間も経っても出てこない場合もあるみたいですし、流産のかたちも人それぞれのようです。
一応出てきた塊はナプキンごと持っていったのですが、特に中を確認されるわけでもなく、たぶんゴミ箱に捨てられたような音がしました。
そっかぁ…初期の赤ちゃんなんて医療廃棄物として捨てられちゃうんだよなぁ。
トイレに落ちちゃって、そのまま流しちゃう人もいるみたいだけど、なんか悲しいなぁ。。とちょっと落ち込みました。
お腹の中がすっからかんになって、それまで続いていたつわりも完全になくなって、あぁ本当に赤ちゃんとお別れなんだな…と思うと何ともいえない絶望感というか、寂しさが襲ってきました。
でもいつまでも悲しんでいても仕方ない、またお腹に赤ちゃんがやって来てくれますように。と前向きに再び妊活を始めました。
そしてその流産から4回の生理を経て5か月後に長男の妊娠が判明したのです。
長男の妊娠、出産についてはまた次回お話します。
最後までお読み頂きありがとうございました。